勘九郎襲名興行 : え、「ぢいさんばあさん」ですか。

勘九郎襲名 初日
 
六代目 中村勘九郎襲名興行
初日を昼夜通しで見てきました。
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で、あえて書きますが三津五郎+福助の「ぢいさんばあさん」。
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はじめに番組見たときは「なにゆえここでこれ!」と思いました。
襲名興行の打ち出しは、もっと華やかにして欲しいよ、と。
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実際、鏡獅子見終えたら気力使い果たしてしまって、
今からもう一本あの話を見るのは辛いかなぁって感じでした。
終盤まではそんな感じを引きずりながら見ていたのですが、
37年後の家の場面になって急に……
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この演目何度か見てますが、
仁左衛門+玉三郎ペアの印象が強くあるんです。
37年経って年をとっても、二人とも結局はきれいで可愛らしく、
「変ったのは姿かたちだけ」と云っても
そんなに変ったようには見えないメルヘンな世界なんです。
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ところがですよ今回の特に福助のるん、
きたな目でよぼよぼです、老いて老いまくってました。
顔もくしゃくしゃにして、もう笑いを誘うほど老衰。
たぶん「やりすぎ」なのかもしれません。
 :
しかし、それが良かった。
抗えない老いがさらされたことで
思い出とか慕情っていうものが身近に感じられました。
ニザタマでは美しすぎて余所の話に思えたのに、
三津・福では作品が自分の人生に還元されるような感覚を覚え、
じわーっと胸に染みてきました。
 :
ただこれを今後も歌舞伎の興行で見たいかどうかと問われたら
ちょい、首を捻ってしまいますけどね。

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[勘九郎襲名興行 初日 : 祝幕やら飾り絵馬の画像]

……てぬぐいぶろ……

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