「元禄忠臣蔵」 : 歌舞伎座さよなら公演三月

「元禄忠臣蔵」を昼夜通しで。
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いちばんワクワクしたのは、「仙石屋敷」、
仁左衛門と梅玉を一緒にみられるってところ一点に、
しびれずにはいられませんでした。
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全体の感想は、長すぎてまとまりません。

  kabukiza*Sakura

でも、やっぱりこのお芝居は苦手です。
1+1が2になって、また1加わって3になり……
という正攻法な運びの芝居に、
順応できない体になっているのかもしれない。
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わかる、わかるんです重厚感。
感銘深いとか、格調高いとか感じるべきとこは分かる。
でも[劇]としての驚きは、薄くなくなぃ?
必然がすべてを支配しているように思えて、
見て楽しむと云うより、検証に立ちあってる気分。
……脳の働きを想像すると芝居をみるときの状態より、
書物をひもとく状態に近いんじゃないかと。 
(個人的感触)
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そういったなかで、特異というか、
意外性を感じるのは「大石最後の一日」のおみのの存在。
脇差心、侍心、忠義心などなど……
そして大詰めに恋心がでてくるなんて、
とって付けたようなデザートみたいな展開。あら大好き。
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十郎左衛門と交した二世の約束が、
義のための偽りだったのか、
あるいは一片でも真があったのかを、
命に賭けても知りたい。
理屈を超えた、ひたすらに焦がれる娘の姿には、
緻密な足し算から外れた精神の自由をみるようで、
別種のせつなさを感じました。
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長い作品の中で、
たぶん唯一女心が表に描かれているところ。
エピソードの必然性として浮いているようにも思えますが、
「生」と「死」を照らし合わせて強調する、
という意味があるのでしょう。
(好きなのかも)。
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ただ、おみの*福助は、幼女っぽすぎるしゃべりで、
その、あまりの可愛らしいさに、
客席から失笑も。
オトコ+オトコ+オトコ……が繰り広げられてきた後の舞台に
「女子登場!!!」ですから、
相対効果でそんなに娘々しなくても充分に可愛く見えるのに。
むしろ、女とバレる前の男のふりしているくらいのまま、
最後まで演っていただけると私としては嬉しい、
というか、よりせつないだろうと思ってみたり。
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でも結局、彼女も理屈で死を選ぶんですよね。

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……てぬぐいぶろ……

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