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zoom RSS 春興鏡獅子 : 憑依の必然

<<   作成日時 : 2007/01/04 18:59   >>

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一月歌舞伎座夜の部。
勘三郎の「春興鏡獅子」に魅入られました。
 :
見終えた直後は、
「おどりってすごいなぁ」と、
あらためて、表現する肉体の力に感動したのですが、
そのあと、ちょっと考えました。
 :
引き込むパワーって云うんでしょうか、あれ。
後シテの獅子になってからより、お小姓弥生の踊りが、みたこともないような引力を放っていたんです。
 :
以前、勘九郎のときには、弥生はもっと雄弁に恥じらいとか愛嬌をみせていたと思うんですが、今度の弥生は寡黙でした。ひたすらに無辜な心で踊っている印象。
 :
前々半では、正月の趣向として将軍の前に引きだされ、踊りを披露しなければならなくなった娘の緊張が伝わってきました。
邪心なく、極度の緊張と戦い、ただ踊ることだけに集中しているうちに、徐々にトランスに近づいていく。
残るのは、踊る力に支配された肉体だけ……
意識の空虚……
そんな展開にみえました。
 :
やがて獅子の精の依代となるためには、そんな「真っ白」な弥生でなくてはならない気がします。勘三郎は自身の愛嬌という得手を封じて、獅子の容れ物として空白である弥生を表現しているんだと思います。
 :
一昨年の道成寺では光の波紋が広がるように中心にいた勘三郎が、今度は万象の波動を吸い取るかのように中心にいます。
 :
この「春興鏡獅子」は、たおやかなお小姓と、荒々しい獅子を一人で踊り分ける対比、その変わりっぷりを眼で楽しむ曲だと認識していましたが、今度の勘三郎をみて、筋として前と後がつながったように思えます。
 :
(みていると、とり憑きたくなりますヨ)

歌舞伎座07正月供物
<供物献上>


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タイトル (本文) ブログ名/日時
千穐楽  壽初春大歌舞伎夜の部
初日の鏡獅子が納得が行かなかったので行ってきました。 ということで後半中心。 行ってよかったです。 弥生にどんどん引き込まれていきました。でも疲れがたまってるのかな?って感じで、体調が心配になりました。でも、獅子出てきたらカッコイイ!そして、楽なのでまわすまわす!拍手と熱狂。いちど、うしろが演奏やめました。変な間があって、また演奏再開。山左衛門さんの顔色をオペラグラスでうかがってしまいました。切なそうでした。 隣の知らない人と体調心配しちゃいました。 ...続きを見る
たまてぼっくす
2007/01/27 10:44

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コメント(12件)

内 容 ニックネーム/日時
"「真っ白」な弥生"に納得してしまいました。そうかもしれませんね。とても無心に踊っているようにみえました。ステキでしたねぇ。
まこ
URL
2007/01/04 23:33
◇まこさんコメント嬉しいです。
一心な胡蝶のふたりもステキでしたね。
 :
もし丈が"「真っ白」な弥生"的な解釈をしていたとすると、少々玉三郎っぽいアプローチかな?とも思ったりしました。
てぬぐい…
2007/01/05 01:10
素晴らしいレポートありがとうございました。この一言につきます。
撫子
2007/01/05 16:08
◇撫子さん、過分なお褒めの言葉、お年玉だと思いありがたく頂戴いたします。
てぬぐい…
2007/01/06 01:12
帰りに「赤い靴」の話をしている人たちがいました。うんうん。
urasimaru
2007/01/07 07:36
◇なるほど「赤い靴」、たしかに物が持つ力に憑かれて踊るというところが「鏡獅子」とリンクしますね。
江戸城の祭壇に「赤い靴」が供えてある図を想像しました。
 :
もし飾ってあるのが獅子頭じゃなく餅だったら……餅の精に憑かれた弥生はぷっくりふくらみネバついた踊り?
海老の精に憑かれたら、外骨格系のハネる踊り、毛振りではなく尾振りで極まる?
橙の精、干し柿の精、裏白の精……いろいろな後シテの変化が楽しめそうです。可能性ないでしょうか。
てぬぐい…
2007/01/08 01:38
お供えなのでかちんかちんのお餅ですねー。海老はヒゲ振りしつつ後退、干し柿の精は並んで…是非俳優祭で、…およその配役まで考えてしまいました。
うらしまる
2007/01/08 09:52
あっ、それ、観たいです。
・・・しかし。赤い靴から餅・海老・干し柿・・配役、って!
おふたりして。なんと素晴らしい飛びっぷりっ!!(ホレボレ)

でも、俳優祭(出るの?)の前に、てぬぐいさまの画像で。ぜひっ!!!




直次
2007/01/08 15:11
追伸。
弥生、ほんと、よかったですね。
てぬぐいさま、籠釣瓶と並ぶ卓見です。

と。はじめは、こう、申しあげるつもりでしたが・・・
唐突なる毛振り・尾振り(以下つづく)のあまりの面白さおかしさに、つい、つられてしまい、あと先になってしまいました。
直次
2007/01/08 15:24
◇urasimaruさんが想像された海老が後退していく場面。
長唄のひな檀が割れて奥の襖が開き、そこへ海老の精が勢いよく突入していくのでしょうか、奥へ進むにつれ襖が何枚も次々と開いていく感じ。
♪海老の座にこそ直りけれ…の決まりのところは、きっと舞台の一番奥でしょうから三階からは絶対見えません。仕方ない、一階の切符をとりましょう。
 
◇直次さん喜んでいただきなによりです。
妄想コメントの冗談部分は、私が視覚化するよりそれぞれが思い描いたほうが間違いなく楽しいと思います。
てぬぐい…
2007/01/09 18:47
おー、俳優祭、そうでした。
真っ白な弥生、見ました。ほんとによかったです。
urasimaru
2007/01/27 10:45
◇さて勘三郎、来月の演舞場ではどんな色をみせてくれるのでしょうか。ちょっと中身の情報が少ないですね。
人情喜劇だそうですからウキウキと出かけるつもりです。まさか「殿のちょんまげ」というのが何かの比喩ってことはないでしょうね。(どんなに辛いときだって、心の中には殿のちょんまげがある……とか)
楽しい時代劇を期待してます。
 :
urasimaruさんTBありがとうございます。
てぬぐい…
2007/01/28 00:37

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